「平和憲法」は、日本が世界に誇るべき憲法です。
これからの人材はグローバルな環境で活躍しなければならないですが、そのためには、「尊敬される日本人」にならなければなりません。「井の中の蛙」のように、狭量な日本人のままでは世界から相手にされません。正しい歴史認識を持ち、その上で、「平和主義」や「共栄主義」を世界に広める役割を担うべきです。困難な道ですが、日本が果たす役割です。
今では、中国が「平和」や「共栄」という大義名分を掲げています。また、一帯一路という構想を掲げ、世界戦略を進めています。この中には日本は含まれていないようです。
日本は「民主主義」を採用している国々(米国、欧州、オーストラリア、インドなどを含む)との連合を強化し「共栄」を図り、「覇権主義」または「軍国主義」を採用またはそれに協力する国家に対して、協力して「経済的な制裁」を与えて対抗すべきでしょう。グローバル経済化した現在、「軍事力」よりも、「経済的な制裁」の方が効果があります。欧米がクリミア、セヴァストポリのロシア連邦への編入に対する制裁中にも関わらず、安倍首相は返って来る筈のない北方領土のためにロシアと経済協力を始めた。これは、安倍首相の失政の一つです。
今後「軍事力」を強化するのでなく、「平和主義」を進めることが、真の国防にもなるのです。中国にしても、世界の組み立て工場としての地位がインドや他の諸国に奪われたり、アメリカへの輸出に高い関税が課される場合、膨大な軍事費支出やアメリカの債券を購入する余力がなり、尖閣諸島どころではなくなるでしょう。経済のグローバリゼーションの持つ一面でなくもあります。中国は変わってきています。世界の一員になろうとしてきています。
アジア諸国の中で、戦中に日本が行った行為に憎しみを持っているのは中国、韓国だけではありません。反発は陰に陽に日本の足を引っ張ります。相互に理解して、お互いに覇権主義を繰り返さないように心がける。そのためには日本は歴史認識の問題を解決しなくてはなりません。
今の日本に軍事力増強の経済的猶予はありません。その予算は成長戦略や平和主義のために使うべきです。今は軍事力で敗れるよりも、経済力で敗れてこの国が破たんするリスクの方が遥かに高いのです。また、軍備強化しても戦争の危険が増すだけです。
北朝鮮を興奮させ、危険を煽っている安倍政権の手法はヒットラーが共産主義への恐怖感を煽り、ドイツを全体主義国家に変えて行ったのと同じです。